開発原則は本でどう学ぶ?読むべき書籍とその選び方を解説

DRY、KISS、SOLIDなどの開発原則は、単なる暗記ではなく、背景や考え方の理解が大切です。本記事では、原則ごとに学べるおすすめの書籍とその選び方を紹介します。

「DRYってどういう意味?」「SOLIDは聞いたことあるけど説明できない…」

そんな状態のまま、なんとなく設計していませんか?

開発原則は、覚えることより“腹落ち”させることが大切です。

だからこそ、本でじっくり学ぶことに価値があります。

この記事では、代表的な開発原則と、それぞれを深く理解するのに役立つ書籍を紹介します。

初心者から中級者の方に向けて、今のあなたに合う1冊が見つかるよう構成しました。


なぜ開発原則は本で学ぶべきなのか?

  • 原則は「一言で説明できるけど、すぐには使えない」ものが多い
  • 背景、事例、設計哲学を通して理解しないと応用が難しい
  • ブログや断片情報では「つまみ食い」になりやすい

本なら、なぜそれが必要なのか/いつ使うべきなのか/使いすぎてはいけない理由まで丁寧に語られています。


原則別・おすすめの学習書籍

原則こんな人におすすめ学べる本
DRY(Don't Repeat Yourself)重複しないコードの本当の意味を知りたい人https://www.amazon.co.jp/%E9%81%94%E4%BA%BA%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%BC-%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E7%86%9F%E9%81%94%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%91%E3%81%9F%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E6%97%85-David-Thomas/dp/4274226298
KISS(Keep It Simple, Stupid)シンプルに設計する思考を身につけたい人https://www.amazon.co.jp/Clean-Code-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E9%81%94%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%8A%80-Robert-C-Martin/dp/4048930591
YAGNI(You Aren’t Gonna Need It)先回り設計の落とし穴を理解したい人https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0-%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%88-%E3%83%99%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4274217620
SOLIDOOP設計の5原則を体系的に学びたい人https://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%AE%E5%A5%A5%E7%BE%A9-%E7%AC%AC2%E7%89%88-%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E6%8C%87%E5%90%91%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%81%AE%E7%A5%9E%E9%AB%84%E3%81%A8%E5%8C%A0%E3%81%AE%E6%8A%80-%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BBC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%B3/dp/4797347783
テスト駆動(TDD)テストと設計を結びつけたい人https://www.amazon.co.jp/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E9%A7%86%E5%8B%95%E9%96%8B%E7%99%BA-Kent-Beck/dp/4274217884
設計全般原則を建築的視点から体系立てて学びたい人https://www.amazon.co.jp/Clean-Architecture-%E9%81%94%E4%BA%BA%E3%81%AB%E5%AD%A6%E3%81%B6%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%81%A8%E8%A8%AD%E8%A8%88-Robert-C-Martin/dp/4048930656

どう選べばいい?書籍選びのヒント

✅ 1. 「何に困っているか」から選ぶ

  • コードが読みづらい → 『Clean Code』
  • 設計がごちゃごちゃする → 『Pragmatic Programmer』『SOLID関連書』
  • テストが書けない/意味がわからない → 『TDD by Example』

✅ 2. 言語よりも「設計の考え方」を重視する本を選ぶ

多くの良書は特定の言語に依存しません。

JavaやC#を使っていても、設計原則そのものは普遍的です。


原則を学んで終わりにしないために

本を読むこと自体がゴールではありません。

読んだあと、ぜひ以下のことを試してみてください:

  • 今書いているコードを見直して「DRYになってるか?」と問いかけてみる
  • リファクタリング時に「この変更はKISSに反してないか?」と考えてみる
  • ペアプロやレビューで「なぜこの設計にしたのか?」を語ってみる

原則は“知識”ではなく、“判断の軸”です。

読むことで終わりにせず、日々の実践と結びつけることが何より重要です。


まとめ:原則を“言える”ではなく“使える”ようにするために

開発原則は、設計の地図であり、チームの共通語です。

本を通して深く理解すれば、レビューでも設計でも迷いが少なくなります。

1冊からでも構いません。まずは、自分の悩みに刺さるテーマから始めてみてください。

読めばきっと、「原則って、こうやって使うんだ」と腑に落ちる瞬間があるはずです。

編集部

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